ニンニクの効果効能
ニンニクの効能については前項でも少しお話しましたが、ここではもう少し詳しく解説することにします。
ニンニク効果の一番はやはり体力の回復への効果でしょう。風邪を例に例えると、風邪の症状はウイルスが原因となる呼吸器系の炎症から起こりますが、ここではニンニク成分のアリシンが抗菌作用を発揮します。
又、スコルジニンの働きで呼吸も楽になり、滋養強壮作用で風邪の回復も早くなっていきます。重い病気ですが結核にも結核療養所では昔から生ニンニクが使用されていたようです。
これはアリシンの抗菌作用とスコルジニンの総合的な効果を狙ったもので、現在、結核特効薬とされているパス、ストレプトマイシンとニンニクのスコルジニンを併用することで、一層抗菌性を高めることが明らかにされています。
他には冷え症や不眠症にも効果的です。ニンニクを食べると、まずスコルジニンの効果によって末梢血管が拡張され、全身の血行が改善されて身体全体が温まってきます。これは眠気も誘うことになるので冷え症以外に、不眠症にも効くわけです。
かっけに対しても有効で。かっけはビタミンBlの欠乏が原因ですが、スコルジニンがビタミンと同じ作用して、更にビタミンBlの効力をより高めてくれます。スコルジニンは神経痛や筋肉痛にも効果的とされており、神経組織の新陳代謝を改善したり、末梢血管の循環や筋肉自体の活動状態も改善してくれます。
更には動脈硬化や高血圧の予防にも効果的で、実際の動物実験でも血中コレステロールを下げることが証明されています。